6月に入り、小麦も出穂まであと少しといった状況になりました。

この段階で小麦の生育状況を見て追肥の判断をするわけではありますが(すでに追肥をうったかたもいるかとは思いますが)、今年は雨が多いですし、さらに気温の高い日も何日かあったためか、肥料が例年からみてもかなり効いているなという印象を受けます。

そんなに多く追肥をうっていない方でも思ったよりも葉が太くなって葉が垂れてしまっているなどといったご相談も受けます。

そしてこういった年だからこそ、追肥の判断が非常に難しいと思います。いつもとは違った状況で、それが良い方(肥料が効いている・生育が進んでいる)の場合、追肥量をどうするのか。もしくはうたない方がいいのか。

 

こればかりはトータルの追肥量や茎数や葉色を見て判断することになるので一概には言えないのですが、確かに迷う年であると思います。

そこで、生育診断ツールのご紹介です。

 

北海道立総合研究機構では、生育管理ツールとして、

播種量計算ツールmakiDAS

窒素施肥シュミレートツールNDAS

止葉期生育診断ツールT-NDAS

を提供してくださっています。

※詳しい内容は地方独立行政法人 北海道立総合研究機構HP内の「秋まきの小麦生育管理ツール」のページをご覧ください。

 

もちろん今回使用するのは止葉期生育診断ツールT-NDASです。

こちらは、今追肥を検討している圃場の止葉期上位茎数、葉色値、目標収量を入力することで、目標収量達成に必要な追肥量が算出されるようになっています。

必要な情報を揃えて入力してみると、意外な結果になることもあります。

そして、高い目標収量にすると、そのためにこれだけ必要なのかということもわかります。

 

こういった年は非常に判断しにくいですが、ではその場合に何を参考にすればいいのか。

今までの経験では予測できない場合に、こういったツールを利用して参考にすることもひとつの方法かと思います。

そして弊社でも生育診断は行っております。葉色測定も可能ですので、お気軽にお問合せください。