当別町は田植え最盛期です。あちこちで田植えが始まったり終わったりと忙しい状況です。

この時期に営業に行きますと、忙しくて相手にされない事がほとんどですが、たまに苗を運ぶのを手伝ったりなんかします。

そこで、今日は置床鎮圧育苗をしている農家さんの苗運びを少し手伝ったのでその報告です。

 

ポット育苗で行われる置床鎮圧育苗ですが、恥ずかしながら昨年までその実態を知らないままでした。

そこで今年、置床鎮圧を行っている農家さんのところに出向き、鎮圧の様子から育苗の状況を確認していました。

結論から言いますと、現状では従来のやり方と比べて初期成育の段階で若干生育差が見られるかなと思われますが、それ以上に育苗ハウスに並べる手間が約3分の1程度にまで削減されるとのことですから十分すぎるかと思います。

また、鎮圧の段差ができて生育が極端にぶれるということもありませんでしたし、水が抜けにくくて溜まりやすくなるといったことも見受けられませんでした。

省力化の育苗技術として定着するかどうかというところですが、今回お邪魔した農家さんは、置床鎮圧をして尚且つサンサン根切りネットという2mmのポリエステル網を敷いてもらった方でした。

行った時は苗箱を剥がして運搬している最中でしたので、お邪魔して一緒に剥がして軽トラに積ませていただきました。写真はその時に撮った網を敷いたところと敷いていないところの剥がした直後の様子です。

私の体感ですが、網を敷いている方が簡単に剥ぐことができました。置床鎮圧をしているとはいえ、網を敷いていない方は根がしっかりと張っていますので土も付いてくるために、剥がしにくくて少々重いです。

網の方は剥いだらそのまま田植え機にセットできるぐらいにきれいでした。農家さんにも網があった方が楽だし作業行程が楽になると言っていただけましたのでひとまず安心しました。

せっかく鎮圧するのに網をしくなんて意味がないなんて言われることもありますが、網は単年物ではありませんし、簡単に剥ぐことができて、もし敷かないで剥がした時に着いた泥を洗い流す手間が省けると考えれば費用対効果も中々見込めるかと思います。