ようやくといっていいのか、ついにというのか、当別も雪が積もりました。

天気予報を見ると、このまま根雪になるのでしょうが、ニュースでもあるように、例年になく遅い初雪となりました。

北海道内では11月14日に初雪が観測されたとのことですが、旭川では史上2番目の遅さになるようです。稚内では史上最も遅い初雪。

異常気象と毎年言ってはいますが、今年は特に異常気象が目立ち、6月の長雨や、台風もくれば地震も起こりました。

作物も例年と比較して非常に生育も悪く、水稲は北海道では9年ぶりの不順となる作況指数90となってしまいました。

収量が無い中で、今年は収穫もかなり遅れ、収穫適期の見極めが非常に難しい年となりました。

そのせいもあってか、検査結果からみるに、今年の米の品質は良い年ではなかったと思います。

 

小麦も量が少ないだけでなく品質も落ちているため、ただでさえ少ない収量に例年よりも低い歩留まりとなり追い打ちをかけられました。

細麦傾向であることで、小麦の調整も非常に苦労したようです。網目が1段階違うだけでも歩留まりが全然違う年だったのだと思います。

さらに、春小麦は開花時期に長雨にあたっているせいなのか、例年よりもかなり赤かび感染率が高かったです。

赤かびで規格外扱いにはしたくはないのですが、やむを得ない状況に追い込まれるほど、DON率の数字は高くでてしまっていました。

先日も小麦の数量払いの受付が各地であったようですが、非常に悪い数字だったようで、小麦の悪さを物語っています。

 

また、辻野商店では現在大豆を調製中ではありますが…大豆も他と同様に絶対的に収量がなく、不作の年ではないかと思います。

品質で言えば極端に悪いということもないので、その点は小麦よりもいいかもしれません。

ですが、例年からみると収量は確実に落ちているので、生産者に影響を与えると思います。

 

非常に作柄の良くない年のまま今年を終えそうで、最後まで何かが浮くといった事がないので、非常に大変な年なのだと思います。

来年に向けて、交付金関係もこれから決まりますし、肥料や農薬の動向も本格的になります。

来年こそは豊作の年となるよう、少しでもお力になれるように努めていきたいと思います。