弊社ではお米の集荷はほぼ終わりました。

そして今は大豆の調整に入っております。

 

大豆の調整ですので、集荷自体はおかげさまで無事終えることができました。

これで、小麦、米、大豆と集荷を終えたわけですが、今年の収量でいいますと良かった順に小麦、大豆、米となるのかなという印象です。

小麦は最終的な数量も出ましたので、概算で弊社の収量や歩留まりもでましたが、過去にない数字でした。もちろん良い方です。

生産者の皆様も豊作を実感されている方が多く、非常にいい年になったと思います。

大豆は弊社の集荷だけで言えば平年作と言えるかと思います。

具体的な数字はまだ出ていませんので、ハッキリとは言えませんが、去年のような悪い年にはならないことだけは間違いありません。

品質も悪くないので、収穫時期に雨が続いて心配でしたが、量と品質共に平年作となるのかと思います。

お米は作況指数で言われているほどの収量ではないかなといった感じです。

集荷を始めて間もないころはカメムシの被害や高温障害など品質を心配致しましたが、終わってみれば一等二等比率は平年並みでした。

 

今晩から当別は雪が続くようで、また前段が非常に長くなりましたが、今回はイントレックス®フロアブルという、小麦赤さび病に使用できる新剤のご紹介です。

 

イントレックス®フロアブルは新規有効成分であるゼミウム®(成分名:フルキサピロキサド)を配合したSDHI系統の殺菌剤です。

赤さび病と言いましたが、実は他にも

紅腐雪腐病、雪腐小粒菌核病、赤かび病にも登録があります。

ですが、倍率が

赤さび病で2000倍、赤かび病で1000倍、紅腐雪腐病・雪腐小粒菌核病で1000~1500倍となっており、使用目的によって変わります。

そこで、なぜ赤さび病防除剤とお話ししたかというと、単純に効果が高いと言われていることもありますが、コスト面のこともあります。

 

イントレックス®フロアブルは規格が1ℓで約10000円前後になるかという話です。

ここで仮に1ℓ10000円だという前提で計算しますと、

赤さび病で反当500円、赤かび病で反当1000円、雪腐病を1500倍で使用しても反当666円です。

赤かび病防除で反当1000円は非常に高いですし、雪腐病防除は、紅色雪腐病が気になるのであれば単価でベフランに勝てません。

そうすると、近年きたほなみを中心に被害が拡大している赤さび病で使用するのがいいのかなという話になるということです。

※単価だけの話であり、効果がないわけではありません。

 

今年の10月1日より販売開始になり、来年より耳にすることが増えるかと思います。

今年赤さび病の被害が多かったという方は来年の防除体系のひとつに組み込むのもいいかもしれません。