先日は雨も降り、雪どけは順調に進んでいるようです。

 

図は平成30年3月23日時点での、新篠津村での積雪情報です。

やはり昨年よりも積雪量が多いだけでなく、平年値と比較しても多いことがわかります。

寒い日が続いていましたので雪どけも中々すすんでおりませんでしたが、来週は最高気温も10度を超える予報がでています。

もっともっと融雪が進んでくれればと願うばかりです。

 

さて、今回はかぼちゃのつる枯病についてです。

先日、上川農業試験場の新技術発表会に参加して来ました。

上川地区の和寒町はキャベツの産地として有名ではありますが、作付面積、収穫量ともに日本一の南瓜の産地でもあります。

しかしその日本一の産地において、つる枯病による果実腐敗の被害を受けていると説明してくださいました。

農家さんの出荷選別の段階であったり、出荷後の貯蔵の段階であったりと、南瓜収穫後の貯蔵中に果実腐敗が発生しているというのです。

今回の発表によると、その果実腐敗の8割以上はつる枯病が原因であるとしていました。

そしてこのつる枯病の発病は生育中の潅水や、収穫後の乾燥状態によって左右するとのことでした。

つまりは、多湿条件下で果実を管理してしまうことが一番発病を助長するというのです。

これは例ですが、同じ圃場で収穫したものを2件の農家さんで風乾したそうです。

ですが、同じ圃場の収穫物でありながら、発病具合にはかなりの差がでたようです。

それは、一方はコンクリをうってある納屋の中であり、一方は土間だったそうで、もちろん土間の方が発病が多いとの事でした。

収穫後は圃場に長時間おくようにはせず、風乾も行うことが発病で発病を軽減できるそうです。

 

そして薬剤散布についても触れていました。

2剤が開花20日から30日後に散布することで効果が認められており、ひとつはダコニールエース、もうひとつは来年に登録がとれる予定だとの事です。

そしてこの発表があったからなのかはわかりませんが、ダコニールエースは現在メーカー在庫ともにかなり品薄状態と聞いております。

お早目の注文をおすすめいたします。

写真はつる枯病による果実腐敗の写真です。