昨日、全肥商連が主催する講習会に参加してきました。

業界の今後を見据えた先進技術の紹介や、改めての肥料成分の説明などありましたが、その中で硝酸態窒素の有害性についてのお話がありました。

硝酸態窒素というと、生産現場において必要不可欠な成分です。

そして、人体に及ぼす影響という意味では、硝酸態窒素を摂取することでがんになりやすくなるなど聞いたことがあるのではないでしょうか。

野菜は体内に余剰に養分を蓄える性質もあり、そのため化成肥料を使用した畑は窒素が多いことから余分に硝酸態窒素を蓄えてしまう。よって身体に良くない。

有機栽培の野菜はその逆で蓄えにくいと考えられ、より安全だと考えられていたそうです。

特にほうれん草などは硝酸態窒素を含みやすいといったように聞いたこともあるかと思います。

今回の講義では、まず農水省が公表している有害化学物質リストから、外された事から説明されました。

さらに、農水省の基本指針の中の野菜の硝酸塩対策について、平成29年の改定により項目が削除されたのだと言うことも付け加えて話してくださいました。

また、硝酸塩摂取をガン発生の原因に導く証拠はないということも説明されていました。

それだけでなく、硝酸イオンが人体に必要な要素であること。

また、高血圧低減効果、認知症進行の抑制など良い効果も認められているということ。

悪影響を及ぼすというのは大きな誤解なんだと言うことを説明されていました。

中には、生産現場において硝酸態窒素を低減する努力をされている生産者の方もいるかと思います。

そういった方は、硝酸態窒素の影響を考え、作物の付加価値をつけるため、もしくは出荷先との契約のために努力されているのではないでしょうか。

実際今回の講義において、悪影響を与える証拠はないわけですが、与えない証拠もないようでした。

完全に安全だと言い切れないようでしたが、現実問題、農水省は硝酸態窒素をリストからは外しています。

もし、そういった取り組みをされているのであれば、見直すきっかけにしてもいいのかもしれません。