昨年は小麦が主幹作物である当別町においては大打撃となる病気が発生しました。

その病気は土壌菌によるものであり、現状は治療薬が存在せず、対処法がないことから、当別町の農業は大転換期を迎えたわけです。

それでも、小麦の連作は避ける事ができないため、予防策として必要なことはやらざるを得ないといった状況だったのが去年の播種時期でした。

秋播き小麦においては、多くの方が遅まきにならないように努めました。そしてほとんどの方が消毒済の購入種子を使用しました。

 

結果どのようになるのかはこれからわかることですが、もう既に発病してきている病気もあります。

それが同じく土壌菌病害である縞萎縮病です。

縞萎縮病は春先に5℃~10℃の低温が続きますとウイルスが活発となり、発病程度が大きくなります。

さらに、縞萎縮病は早播きすることによって発生が助長されるということがわかっています。

つまり、昨年の病気の発生を防ぐために遅まきをさけることで早播きになる圃場がでてくるため、発生する条件はととのいやすくなるのです。

厳密には縞萎縮病も治療剤というのはまだ見つかっていません。

 

いかに適期播種が大事なのかという事を伝えたいのが今回のお知らせなのですが、どちらにしても病気が待っているのかもしれないと思うと、栽培の難しさを痛感します。

ちょっとわかりにくいですが、写真は昨年まではそんな症状などなにも出ていなかった圃場での一枚です。少々私の影が映り込んでいますが...

もし、写真の様な状態になっていたらほぼ縞萎縮病とみて間違いないと思いますが、稀にPHが低いことで同じような症状が発生する場合があるようです。

ゆめちからは縞萎縮病に非常に強い耐性を持っていますので、もしゆめちからでしたらまずPHを疑っていただき、きたほなみだった場合には葉面を見てください。

縞萎縮病のひとつの特徴としてアントシアンの蓄積により葉が紫色を帯びる帯紫化症状があります。もし葉にそれが見えましたらまず間違いありません。

拡大した写真の方をみていただくとわかりやすいかと思います。

縞萎縮病にかかりますと出穂が遅れる傾向にあり、圃場ムラが大きくなってしまいます。

ですが、前段の病気のように製品にできないといったことにはなりません。

もし発病が見受けられたとしても、あきらめずに栽培していただきたいと思います。